2日目の取材では、塩尻の文化により深くふれることができました。引き続き参加者のみなさんの様子をレポートします。

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取材【講師】「山加萩村漆器店」萩村 実さん

朝のひんやりした空気の中、静かな奈良井宿の朝を楽しんだ一行は、2件目の取材へ。

今回の取材は、東京で行われたライティング講座講師の川内イオさんと前日に行われたカメラ講座講師の望月葉子さんによる、デモンストレーション取材です。

たくさんのギャラリーが見守る中、取材を受けていただいたのは「山加萩村漆器店」の萩村実さんです。

萩村さんのお話しは、幼いころから出入りしていた工房での思い出や東京からUターンしてきたころのお話、料理研究家の宮澤奈々さんのプロデュース商品のお話やゴールドマンサックスインターンシップを行っている学生さんたちとのお話しなど、どれもエネルギッシュなものばかり。

取材後に見せていただいた平沢にあるお店には、萩村さんの奥様がテーブルセッティングされた商品が並んでいて、参加者もスタッフも萩村さんご夫婦のお話しにくぎ付けでした。

旅先での発見

8月には奈良井宿のお祭りに参加した「旅するスクール」でしたが、今回訪れた平沢は竹祭りの飾りつけで、家々には竹が括り付けられていました。

平沢の竹祭りは、派手な行事はしないものの地域で守り続けてきた火除けのお祭り。お祭りをしなかった年には、本当に火事が起こってしまったこともあるそうです。

その地域ならではのお祭りや習わしについて知ることができるのも、「旅するスクール」の醍醐味ですね。

萩村さんの取材後に立ち寄った「木曽くらしの工芸館」で『cocoroconcept(ココロ・コンセプト)』の商品を見つけました。

『cocoroconcept』は、木曽平沢の漆器職人5人が昭和女子大学でデザインを学ぶ学生たちと共同開発した商品。漆塗りのアクセサリーや食器などがあり、若い女性向けのおしゃれなデザインに仕上がっています。

携わった漆器職人さんの中には、先ほど「旅するスクール」で取材した「山加萩村漆器店」さんや3月に取材した「伊藤寛司商店」さんも参加しています。

『cocoroconcept』の商品は、長野県のアンテナショップである銀座NAGANOでの期間限定販売などを経て、2017年9月から工芸館で販売されているそう。ネットではハンドメイド作品を取り扱う「minne(ミンネ)」でも取り扱っているそうです。

伊藤寛司商店さんの塩尻耕人の記事は、下記からご覧ください。

「木曽平沢をものづくりに関わる人が集まるまちにしたい」

塩尻産野菜をつかった絶品ランチ

塩尻市街に戻ってきてからのランチは、「旅するスクール」で恒例になってきました「ラ・メゾン・グルマンディーズ」の絶品ランチです。

バターナッツのポタージュスープや新鮮卵のカルボナーラ、SPF豚のソテーラタトゥイユ添えなど、塩尻産の野菜をたっぷり使った料理にみなさん笑顔で食べ進めていました。

                      

取材02「しおじり塩研究会」会長 加藤光久さん

最後の取材は、そのまま「ラ・メゾン・グルマンディーズ」で「しおじり塩研究会」会長の加藤光久さんのお話しを伺います。

加藤さんは、「そうざいの加藤」社長として活躍されるほか、塩尻でいち早く開催したハロウィンイベント「ハッピーハロウィンinしおじり」の発起人であり、そのほかにもたくさんのイベントや事業に携わっている、いわば塩尻のレジェンドともいうべき人です。

お聞きしたいことはたくさんあったのですが、一番印象的だったのは「自分は商人だからこそ、人のため地域のために地域づくりをしなければいけない」という考え方。短い時間のなかで、加藤さんの今までの活動の歴史を全部聞くことは難しかったのですが、加藤さんの原動力の一端が垣間見られたような取材でした。

東京に帰り着く前に

全ての予定を終えて、東京組の参加者とスタッフは「あずさ」の中へ。今回の振り返りは、時間の都合もあり、「あずさ」の中で行いました。

参加者からは、自分が聞いた取材の話や初めて訪れた塩尻市の話など「旅するスクール」を楽しんでいただいた様子が窺えて、スタッフも嬉しくなりました。

Bチームの参加者も、Aチームと同様、取材内容をもとに『塩尻耕人』に掲載する記事を作成します。記事の完成は、もうしばらくお待ちください。